G‐CSFの投与法

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G‐CSFとは

血液細胞は、
造血幹細胞というおおもとの細胞から

  • 白血球
  • 赤血球
  • 血小板

という3種類の細胞が
分化、分裂して
成り立っています。

各系統の細胞が分化、
成熟していく過程で、
特定のサイトカイン(細胞に特定の作用を及ぼすホルモン物質)
が必要です。

一般細菌に対する免疫を担い、
抗がん化学療法中に
その減少が問題になる物質を

顆粒救コロニー刺激因子

と呼ばれて、
成熟に必要となります。

1980年代後半にG‐CSF
人工的に生産することが
可能になりました。

これによって
化学療法の安全性は
向上しました。

しかし、G‐CSFが最初から利益を
もたらしたわけではなくて、

臨床試験によって開発が進み、
やっと治療関連死亡率が
低下しました。

適切な使い方をマスターしていなければ
G‐CSFを使っても
化学療法は危険なままです。

予防投与が重要

化学療法によって
減少するピークは
治療初日から10~14日頃です。

重篤な感染症を発症するのも
この時期です。

そのため、抗がん剤を投与した直後から
G‐CSFを投与して
感染リスクを下げます。

一方、抗がん剤投与終了後
4日以上経過して
G‐CSFを開始しても
回復は不良です。

そのため、予防投与は投与終了後
24~72時間の時期に
開始してよい傾向にあるのを確認できるまで

1日1回投与を継続するのが
標準的な予防投与法です。

ガイドライン推奨の投与法

①一次予防投与

1990年代に化学療法に
G‐CSF予防投与を行う
ランダム化比較試験が
行われました。

その結合解析では、
G‐CSF予防投与によって、
合併率が約20%低下するという
結果になりました。

これによって、

  • 感染死亡率
  • 治療早期死亡率

も減りました。

とてもよい結果となっています。

②二次予防投与

合併率が10~20%の場合、
合併リスクが高く

G‐CSF予防投与が
経過を改善する場合のみ
予防投与を行うべきとされています。

また、予防投与を行うのは
スケジュール通りの治療が影響する
術前、術後化学療法または、
根治的化学療法に限ります。

③治療的投与

合併リスクにかかわらず、
G‐CSF予防投与を行わず
化学療法を行い、

抗菌薬と併用してG‐CSFを投与します。

このような投与法があります。

今までに卵巣がん患者さんの
G‐CSFによる感染併発を考えて
抗生剤投与を開始した例もあります。

様々ながんでお悩みの患者さん、
患者さんのご家族の方、
一度医師と相談をしてみるのも
よいでしょう。

治療法にもいろいろあります。

患者さんにあった治療法が
見つかるとよいですね。

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