様々ながん患者さんにとって「寛解」という言葉はどういうことなのか…

卵巣がんや胃がん、
様々ながんの症状が
良くなった時の表現方法として

  • 「治癒」
  • 「完治」
  • 「寛解」

があります。

完治治癒はほぼ同じ意味で
もっとも望ましい状態なんです。

がんの種類によっては
寛解が最大限の治療結果に
なることもあるんです。

この表現はがんの治療ならではの
表現方法になります。

他の病気では
あまり使われることはないと思います。

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完治と寛解

「寛解」は患者さんの病状が落ち着いて、
安定していて、

臨床的に問題がない程度までに
治ったことを意味しているんです。

がんの種類によっても異なりますけど、
白血病などの
「血液のがん」
では

骨髄中のがん細胞が5%を下回るとき、

もしくは、
末梢血(血管を流れる普通の血液のこと)に
がん細胞が検出されなくなった時に

「寛解した」
と表現されるのです。

また、抗がん剤治療の結果では、
症状は改善されても
検査ではまだ一部に異常が残る場合は

「部分寛解」

症状が消えてから
検査でも異常がなかった場合を

「完全寛解」

と呼ぶこともあります。

寛解ではまだ再発の可能性もありますが、
治療が終わってから
5年間再発が見られなかったら

「完治・治癒」

と表現されることが多いのです。

ただし、その後に再発する可能性は
ゼロではないのですが、
寛解の状態よりは
リスクが減ったことになるのです。

再発がゼロではないですが、
リスク減になることで、
患者さんの精神的負担は
減りますね。

寛解が最高の場合もある

様々ながんを
「完治」
ということを断言するのは
なかなか難しい現状です。

それはかなり
残念なことかもしれませんね。

手術でがん細胞をすべて摘出したとしても、
実際はまだそのがんの芽が
どこかに残っていることもあり得るため、

安易に完治治癒と言った
表現を使う事ができないのです。

たとえば、完治したと言った後に
転移が見つかってしまったら
どうでしょう。

特に、血液のがんや、
リンパ節に転移しているがんでは、
基本的に完治はないとされています。

なので、寛解
最高の状態となるのです。

完治と言われるのはどんなとき

治療を行って、
がんの症状や兆候が見られなくなった場合
「がんが寛解した」
と言われます。

しかし、この場合は
「がんが完全に治癒した」
と断言できる段階ではありません。

隠れたがん細胞が
残っている可能性があります。

がんがまた再び
現れる可能性もあるからです。

がんの場合、治療を行ってから
寛解状態になっても
5年間は再発する可能性があるため、

その間は
「完治した」
「治癒した」
と断言することはできないのです。

寛解の状態が5年つづいてはじめて
「完治した」
「治癒した」
となるのです。

しかし、寛解7年以上たってから
隠れていたがんが
表に出てくることもあるのです。

何年たっても
がんが完全に消えたと
言い切ることが難しいのが
現状なのです。

患者さんにとっては、
つらい現実になってしまうかもしれません。

なので、たとえ「完治した」と言われたとしても、
100%安心はできないのです。

隠れているがんを見つける医療が
進むことを願っています。

そうすれば、何年後に再発するかもしれない
という不安を消せるからです。

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