抗がん剤によって
爪の影響がでてしまうことが
あります。
そこで、セルフケアの方法(対策)を
ご紹介します。
爪のトラブル
爪を作っている爪母(そうぼ)細胞は
髪の毛母(もうぼ)細胞と同じように
細胞分裂の活発な部分です。
そのために、
抗がん剤の影響を
受けることがあるのです。
- 手や足の爪が黒ずむ
- スジが出る
- 歪む
- 割れやすくなる
等のことがあります。
爪がボロボロになってしまうと
見た目もよくありませんよね。
これはとても辛いことです。
正しい爪のお手入れ方法を知って
優しくケアすることを
おすすめします。
爪が剥がれたり、
痛みがあるなどのトラブルが大きい時は
セルフケアの前に
必ず医師に相談しましょう。
自分で治すことは
とても困難です。
爪のセルフケア
抗がん剤治療中は、
爪を短めに整えて
清潔に保つことが大切です。
①爪全体を保湿する
爪も皮膚の一部なので、
乾燥に弱いです。
特に冬場は乾燥しやすいので、
肌と同じように
保湿すると良いでしょう。
爪の根本にキューティクルオイルをつけて、
爪の際から爪全体を
優しくマッサージしましょう。
その後、手全体にハンドクリームをなじませると
ベタつきがなくなります。
オイルを塗るのは、
手が清潔な状態が望ましいので、
お風呂上がりや、
手洗いをしてから行ってください。
1日に数回ほど、
オイルを塗るのが効果的です。
②爪切りより爪やすりがおすすめ
爪切りは、爪に少しの圧力を
かけてしまいます。
抗がん剤の副作用によって、
爪が弱くなっている状態で
爪切りを使用することは、
爪が割れたりする原因に
なってしまいます。
爪やすりをつかって
優しく削るとよいでしょう。
③マニキュアの活用
抗がん剤で弱った爪には、
ベースコートなどでしっかりと保護すると
外部からの衝撃を和らげます。
爪とは私たち皮膚の表面の角質が
硬く変化したものです。
爪自体は皮膚呼吸をしていなくて、
マニキュアをしても
息ができなくなることはありません。
爪の変色や凹凸、割れが気になるときは
ネイルカラーでカバーするのも
よいと思います。
ネイルカラーの前にはベースコートを塗り、
塗った後はトップコートで
色持ちをよくするとよいでしょう。
マニキュアを落とすリムーバーは
爪に負担がかからない
ノンアセトンというものがありますので、
それを使用するとよいでしょう。
除光液はコットンにたっぷり含ませて、
爪にのせ、押さえるように拭き取ります。
強くこすらないようにしましょう。
使用後は、すぐに手を洗って
オイルクリームを塗るなどの
保湿も忘れずにしてください。
④手ぶくろなどの活用
爪が弱っている、
もしくは元から爪が弱い方は、
手ぶくろを活用するのも
よいと思います。
それによって負担が減ります。
足の爪にトラブルが出た場合は
くつ下を履くようにしましょう。
衝撃から保護してくれます。
優しい商品選びと使用で、
しっかりセルフケアしてみてください。