抗がん剤によっておこる味覚障害とメカニズム

がん治療中の味覚障害の現状は
抗がん剤治療中には
6割におこり、
放射線も関係します。

  • 「味がまったく感じられなくなり、
    料理の味付けに困る」
  • 「何を食べても、
    砂か泥を食べているような感じ」
  • 「水を飲んでも、
    苦味だけしか感じなくなる」
  • 「肉を食べると金属の味がする」

など…。

がん治療中、治療後の方たちは、
こんな悩みがあります。

このような味覚障害は、
どんな場合におこるのでしょうか。

抗がん剤治療をうけた方の60%に
何らかの味覚症状が起こりますが、
治療終了後、3~4週間たつと
味覚が戻ってくることが多いと
言われています。

ただ、世界的にも
信頼できるデータがほとんどなく、
抗がん剤による味覚障害の多くは
自然に改善することもあって、

メカニズムや治療法などは
深く研究されていないのが
現状です。

また、放射線治療で
唾液腺が照射野に含まれる場合も、
味覚の機能に影響が出てきます。

頭頸部がんなどでは、
化学放射線によって、のどの温存、
手術ができないほど広がったがんの場合でも、

治療を期待できるようになりましたが、
半面、抗がん剤と放射線のダメージを
ダブルで受けるため、
シリアスな味覚障害になるケースも見られます。

命や声を救うことができても、
食べる楽しみが失われるのでは、
患者さんにとって
辛い選択となります。

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味覚を感じるステップ

1.味蕾(みらい)
2.唾液
3.神経

このどれかが障害されると
味覚異常になります。

この味覚とは、どのようなルートで
感じ取られているのでしょうか。

おおまかに言うと、
3つのステップがあります。

まず、食べ物が口のなかに入ると、
舌の表面などにある
「味蕾」という味のセンサーに入り、

  • 甘い
  • 塩辛い
  • すっぱい
  • 苦い

などの味覚として
感知されます。

まず味蕾とは、味細胞が集まった
ごく小さな器官で、
神経の末端でもあります。

舌の粒つぶの上や口の中に
平均9000個ほどあると言われ、
小児期には多く、
加齢とともに減少していきます。

2つ目は唾液、
味蕾が味を感知するのには
水分が必要です。

スープなどの汁物は
唾液がなくても感知できますが、
かわいた食物の味を感知するには
唾液の水分が欠かせません。

3つ目は、味蕾で感知された味の信号が
顔を動かす顔面神経から
枝分かれしている「鼓索神経」
舌とのどを繋ぐ「舌咽神経」を経て
脳に送られ、
味として感じられます。

味を感じるためには

  • 「味蕾」
  • 「唾液」
  • 「鼓索神経」
  • 「舌咽神経」

が重要になってきます。

様々ながん治療の副作用によって
これらの要素のどれかがダメージを受けると
味覚障害が起こるのです。

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